和食の献立・玉味噌の作り方と調味料割合
今回は玉味噌をベースにした「和え物」を3種類ご紹介したいと思います。
■ 玉味噌とは、味噌に卵黄、酒、砂糖などを加えて練り上げたものです。
玉味噌を使った和え物3種
玉味噌の割合と作り方
「材料」
白味噌 | 200g |
砂糖 | 30g |
卵黄 | 3個 |
酒 | 1合 |
薄口醤油 | 少々 |
【作り方】
【1】白味噌をすり鉢に入れて砂糖と卵黄を加え、酒を少しずつ加えながらのばしてください。
そして、薄口しょうゆを少量加えて味をなじませてください。
【2】この味噌を「ボウル」に移して湯せんにかけながら、ぽってりするまで練り上げてください。
■ 玉味噌の詳しい内容につきましては「酢味噌和えや田楽に役立つ玉味噌の作り方と割合3つ」に掲載しております。
≫田楽(でんがく)の語源、意味、由来
あさり酢味噌和え
「材料」
あさりむき身、わけぎ、京人参
「和え衣」加減酢の割合
だし | 8 |
酢 | 2 |
砂糖 | 1 |
薄口醤油 | 1 |
■「玉味噌2に対して加減酢1」
【作り方】
【1】「あさりの下処理」
酒と水を同量で合わせて塩少々を加え、ひと煮立ちしたところに「あさりのむき身」を入れてサッと霜降りし、こおり水に取り冷やしてください。
そして、あさりの水けを取ってボウルに入れ、少量の薄口醤油で洗ってください。
■ 材料を醤油にサッとくぐらせることを「醤油洗い」といい、茶碗蒸しに入れる具材などで多く使います。
【2】「わけぎの下処理」
わけぎは塩を加えた熱湯で色よくゆで、こおり水に取ってください。
そして、水けを絞って約2㎝の長さに切り分けてください。
【3】あさりの入ったボウルにわけぎを入れて混ぜ合わせてください。
【4】このあと、加減酢を合わせて玉味噌に加え、酢味噌にして(3)の材料を和えてください。
【5】そして、天盛りに使うより人参を、皮をむいて斜めに細く切り、箸でらせん状に巻いて作ってください。
■より人参の詳しい内容につきましては「より人参の作り方とわさび台の活用法」に掲載しておりますので参考にしてください。
菜種からし味噌和え
「材料」
菜の花、ほっき貝
えんどう豆、重曹
「和え衣」
玉味噌、溶きがらし
■ 溶きがらしは番茶で溶いてください。
【作り方】
【1】菜の花の下処理
菜の花は重曹を加えた熱湯で色よくゆで、こおり水に取り、約1㎝の長さに切り分けてください。
【2】ほっき貝の下処理
ほっき貝は貝割り道具を差し込んで殻を開けてください。
そして、身を取り出してひもをはずし、口ばしを切り取ってください。
【3】えんどう豆の下処理
えんどう豆はさやをはずして重曹を加えた熱湯に入れてください。
そして、ひと煮立ちしたところで火を止めて、そのまま蓋をして冷めるまでおき(鍋止め)水洗いしてください。
【4】番茶で溶いたからしにラップフィルムをかけて一晩おき、アク抜きをしてから玉味噌に加えて「からし味噌」を作ってください。
【5】菜の花、ほっき貝、えんどう豆を少量の薄口醤油でサッと洗い、キッチンペーパーでかるく押さえて水けを取り「からし味噌」で和えてください。
筍木の芽和え
「材料」
タケノコ、車海老、スミイカ
「和え衣」
玉味噌、木の芽、法蓮草
【作り方】
【1】タケノコの下処理
タケノコは先を斜めに落として縦に切り込みを入れ、米ぬか、唐辛子と一緒に水からゆでてください。
そして、そのまま冷まして(鍋止め)水でさらし、皮をむいてください。
【2】車海老の下処理
車海老は背わたを抜いて「のし串」を打ち、塩と焼酎を加えた熱湯で色良くゆで、こおり水でさましてください。
そして、海老の殻をむいてさいの目に切り分けてください。
【3】スミイカの下処理
スミイカをさばいて皮を取り、鹿の子に包丁を入れてください。
そして、塩を加えた熱湯で霜降りして、こおり水に取り、水気を取ってさいの目に切ってください。
これを、醤油洗いしてキッチンペーパーで水けを取ってください。
【4】青寄せの作り方
法蓮草をざく切りにしてすり鉢でよくすり潰してください。
そして、水と塩少々を加えて一度漉し、その水を鍋に入れて火にかけてください。
このあと、アクを取り除き、浮いてきた青い組織(青寄せ)をすくって、布やガーゼをかけたざるに取り、冷ますと「青寄せ」が作れます。
【5】木の芽を刃たたきして、すり鉢でよくすり (4)の青寄せを加えて色づけしてください。
そして、玉味噌と合せて「木の芽味噌」を作ってください。
この「木の芽味噌」でタケノコ、車海老、スミイカを和えてください。
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今回は和え物を3つご紹介いたしました。
春に使える食材につきましては≫「春の食材50音順一覧表」に掲載しておりますので参考にされてはいかがでしょうか。
次回は違うメニューでお目にかかりたいと思います。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。