百草蒸し(ももくさむし)の語源、由来【和食の蒸し物 料理用語集】
百草蒸し(ももくさむし)とは、複数の材料を使って蒸し上げた料理につける名称です。百草(ももくさ)とは、色々な材料を取り合わせた料理につける名称で、同じ意味で使われる献立名に千草(ちぐさ)があります。【関連】≫「千草蒸し」「千草焼き」
【日本料理の献立に役立つ参考書】和食の献立に必要な要素や四季折々の料理を項目、用途、月別にご紹介しております。松花堂弁当や茶懐石、会席料理など、毎月の献立作成や和食調理の参考にされてはいかがでしょうか。
百草蒸し(ももくさむし)とは、複数の材料を使って蒸し上げた料理につける名称です。百草(ももくさ)とは、色々な材料を取り合わせた料理につける名称で、同じ意味で使われる献立名に千草(ちぐさ)があります。【関連】≫「千草蒸し」「千草焼き」
鯛の骨蒸し(たいのこつむし)とは、鯛の頭や中骨に塩をしたあと約30分間おき、昆布を敷いた器に並べて、だしを注いで蒸した料理のことです。豆腐や野菜類を一緒に蒸す場合もあります。
新茶蒸し(しんちゃむし)とは、4月~5月にかけてとれる、新しい茶葉を使った蒸し料理につける名称で、この葉は「一番茶」または「春茶」ともいいます。そして、蒸し物の例としては茶碗蒸しの玉子液に加えたり、もち米を蒸したものに混ぜたりします。また、他にも新茶を細かくつぶして葛あんに入れたり、白玉団子やおろし長芋に混ぜたりして使います。
鳴門蒸し(なるとむし)とは、鳴門海きょうのうず潮に見立てた蒸し物につける名称で、形がうず巻き状になるように仕立てます。■魚肉ねり製品の「なると」と同じ意味の料理名で、蒸し物の他にも鳴門造りや鳴門焼き、鳴門煮、鳴門揚げなどがあります。また、鳴門地方が「わかめ」の特産地ということから、わかめを使った料理にこの名を使う場合もあります。
豊年蒸し(ほうねんむし)とは、穀物の豊作からつけられた料理名で、秋の献立に使います。もち米を蒸した「白蒸し」といわれるものを鶏肉や魚介類で包んだり、巻いたりして蒸す料理(飯蒸し)につける名称で、蒸し物の他にも豊年揚げや豊年焼きなどがあります。※食感を軽くする目的で、うるち米を使う場合もあります。
薯蕷蒸し(じょうよむし)とは、すりおろした山芋を白身魚や野菜、湯葉、そば等にのせて蒸した料理のことで「しょよ蒸し」ともいいます。また、薯用蒸し(じょうようむし)という場合もあり、具材にあるていど火を通してから山芋をのせて蒸し、仕上げに「調味だし」または「あん」をかけて香りのわさびやしょうがを添えます。
小田巻蒸し(おだまきむし)とは、うどんを具にした茶碗蒸しのことで「おだまき」と略す場合もあります。そして、この名は具のうどんを苧環(おだまき)に見立ててつけられた名称です。苧環(おだまき)とは、つむいだ麻糸をまるく輪に巻いたもので、献立に書く「小田巻」は料理名としてのあて字です。
養老蒸し(ようろうむし)とは、すりおろした山芋を魚介類や野菜、そば等にのせて蒸した料理で、仕上げに調味だし、またはくずあんをかけて香りのわさびやしょうがを添え、薯蕷蒸し(じょうよむし)という場合もあります。また、すりおろした山芋を寒天で固めたものは「養老豆腐」といい先付け、小鉢、付き出しなどに使います。
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具足蒸し(ぐそくむし)とは、えび、かになどをから付きのまま蒸した料理のことで、そのままでは大きい伊勢海老やかにをぶつ切り、筒切り、なし割りにしてから調理します。
重ね蒸し(かさねむし)とは蒸し物手法のひとつで、2種類、またはそれ以上の材料を重ね合わせて蒸した料理をいいます。【関連】博多蒸し(はかたむし)の語源、由来 ■蒸し物用語一覧を見る
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土佐蒸し(とさむし)とは、材料を土佐醤油に漬けてから蒸し上げた料理や、「かつお節」の旨味をきかせた蒸し物のことで、かつお節の産地が土佐(高知県)であることから、この名が使われます。
博多蒸し(はかたむし)とは、色が異なる材料を重ねて蒸した料理のことで、重ね蒸しともいいます。料理用語の博多とは
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黄身蒸し(きみむし)とは卵黄を使った蒸し物の献立名で、材料に溶いた卵黄を塗って蒸したり、ゆでて裏ごしたものをのせて蒸しあげた料理をいいます。また、その色合いから別名を「黄金蒸し」ともいい、白身魚や鮭、ます、海老などに用いると色彩が引き立ちます。【関連】蒸し物用語一覧を見る
柏蒸し(かしわむし)とは材料を柏の葉で包んだ蒸し料理のことです。火を通したもち米や、もどした道明寺粉で淡白な材料(白身魚、海老、ささ身など)をまんじゅうのようにおおい、その外側を柏の葉で包んで
南禅寺蒸し(なんぜんじむし)とは豆腐を具に使った蒸し物の総称です。【作り方の例】豆腐、卵、だしをすり鉢で混ぜ合わせたものに人参、きくらげ、銀なん等の具を加えて蒸し、仕上げにくずあんをかけて、わさびやしょうがをのせてください。【南禅寺(なんぜんじ)の語源、由来とは】