蒸し物関連の料理用語一覧

新茶蒸し(しんちゃむし)とは【和食の蒸し物 料理用語集】

新茶蒸し(しんちゃむし)とは、4月~5月にかけてとれる、新しい茶葉を使った蒸し料理につける名称で、この葉は「一番茶」または「春茶」ともいいます。そして、蒸し物の例としては茶碗蒸しの玉子液に加えたり、もち米を蒸したものに混ぜたりします。また、他にも新茶を細かくつぶして葛あんに入れたり、白玉団子やおろし長芋に混ぜたりして使います。

鳴門蒸し(なるとむし)の語源、意味【和食の蒸し物 料理用語集】

鳴門蒸し(なるとむし)とは、鳴門海きょうのうず潮に見立てた蒸し物につける名称で、形がうず巻き状になるように仕立てます。■魚肉ねり製品の「なると」と同じ意味の料理名で、蒸し物の他にも鳴門造りや鳴門焼き、鳴門煮、鳴門揚げなどがあります。また、鳴門地方が「わかめ」の特産地ということから、わかめを使った料理にこの名を使う場合もあります。

豊年蒸し(ほうねんむし)とは【和食の蒸し物 料理用語集】

豊年蒸し(ほうねんむし)とは、穀物の豊作からつけられた料理名で、秋の献立に使います。もち米を蒸した「白蒸し」といわれるものを鶏肉や魚介類で包んだり、巻いたりして蒸す料理(飯蒸し)につける名称で、蒸し物の他にも豊年揚げや豊年焼きなどがあります。※食感を軽くする目的で、うるち米を使う場合もあります。

薯蕷蒸し(じょうよむし)とは【和食の蒸し物 料理用語集】

薯蕷蒸し(じょうよむし)とは、すりおろした山芋を白身魚や野菜、湯葉、そば等にのせて蒸した料理のことで「しょよ蒸し」ともいいます。また、薯用蒸し(じょうようむし)という場合もあり、具材にあるていど火を通してから山芋をのせて蒸し、仕上げに「調味だし」または「あん」をかけて香りのわさびやしょうがを添えます。

小田巻蒸し(おだまきむし)の作り方と語源、意味【蒸し物 料理用語集】

小田巻蒸し(おだまきむし)とは、うどんを具にした茶碗蒸しのことで「おだまき」と略す場合もあります。そして、この名は具のうどんを苧環(おだまき)に見立ててつけられた名称です。苧環(おだまき)とは、つむいだ麻糸をまるく輪に巻いたもので、献立に書く「小田巻」は料理名としてのあて字です。

養老蒸し(ようろうむし)の意味とは【和食の蒸し物 料理用語集】

養老蒸し(ようろうむし)とは、すりおろした山芋を魚介類や野菜、そば等にのせて蒸した料理で、仕上げに調味だし、またはくずあんをかけて香りのわさびやしょうがを添え、薯蕷蒸し(じょうよむし)という場合もあります。また、すりおろした山芋を寒天で固めたものは「養老豆腐」といい先付け、小鉢、付き出しなどに使います。

千草蒸し(ちぐさむし)の語源、由来【和食の蒸し物 料理用語集】

千草蒸し(ちぐさむし)とは、複数の材料を使って蒸し上げた料理につける名称です。千草(ちぐさ)とは、千草蒸しの他に「千草焼き」などがあり、色々な材料を取り合わせて調理した料理につける名称で、同じ意味で使われる献立名に百草(ももくさ)があります。

黄身蒸し(きみむし)の意味とは【和食の蒸し物 料理用語集】

黄身蒸し(きみむし)とは卵黄を使った蒸し物の献立名で、材料に溶いた卵黄を塗って蒸したり、ゆでて裏ごしたものをのせて蒸しあげた料理をいいます。また、その色合いから別名を「黄金蒸し」ともいい、白身魚や鮭、ます、海老などに用いると色彩が引き立ちます。【関連】蒸し物用語一覧を見る

南禅寺蒸し(なんぜんじむし)の語源、由来【蒸し物 料理用語集】

南禅寺蒸し(なんぜんじむし)とは豆腐を具に使った蒸し物の総称です。【作り方の例】豆腐、卵、だしをすり鉢で混ぜ合わせたものに人参、きくらげ、銀なん等の具を加えて蒸し、仕上げにくずあんをかけて、わさびやしょうがをのせてください。【南禅寺(なんぜんじ)の語源、由来とは】