雑炊の語源、意味、由来
今回は本サイトの【料理用語集】から雑炊をご紹介したいと思いますので、献立作成や和食調理の参考にされてはいかがでしょうか。
和食のご飯物、料理用語集
雑炊(ぞうすい)とは
醤油、みそ等で味つけした汁に、ご飯と野菜や魚介類などを加えて炊き上げた料理のことで、玉子でとじる場合が多いです。
名の語源、由来
古くは「増水」と書いたことから、材料のかさを水で増すという意味で節米を目的として作られた料理と考えられます。
現在では野菜や魚介類の他に鶏肉、海藻、豆腐、湯葉など多種多様の具を加えるようになり、「雑炊」の字があてられています。
一般的な作り方は、ご飯をさっと水洗いして粘りを除いてから味つけした汁の中に入れ、粘りけを出さないようにさらりと炊き上げます。
また、粘り気が多いものは「おじや」と呼ばれる場合もあり、ご飯を水洗いするか否か、あるいは味付け方法が違うといった理由から別物という意見もありますが、仕上がりの形が多少異なるだけですから「雑炊」と表記しても間違いという訳ではありません。
おじやの語源
「おじや」という言葉の語源や意味は諸説あり、私が知る範囲での明確な由来というのは専門の調理用語辞典にも記述が無い為、有力とされる説を3つご紹介したいと思います。
有力説 ①
■ 昔、私自身が京都の料理人さんと、お寺の方に聞いたことがあるのはこちらの説です。
① お十夜粥(じゅうやがゆ)が、なまった言葉
◆引用元◆「らくたび」若村亮さんの京都の旅コラム
◆引用元◆ 浄土宗【公式サイト】さん
有力説 ②と③
■ こちらの情報の真偽は不明です(個人調べ)
◆引用元◆語源由来辞典さん
女房詞(にょうぼうことば)とは
昔、宮中の女官や貴族の侍女(じじょ)を「女房」と呼んでいたことから、女官達が使っていた言葉を女房詞といいます。
(例)髪を表す女房詞は「かもじ」と呼び、酒のことは「くこん」といいます。
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