茶懐石料理一覧

夏の献立【8月の鮑(あわび)懐石料理】磯香

あわびは古くから日本で最も高貴な食材とされています。四方を海に囲まれた日本では、海自体が信仰の対象となり、深海にすむ肉厚のあわびは神々の食べ物ともいわれています。日本近海で食用にされるあわびは、めがい、くろ(別名おがい)、まだか、えぞの四種類で、中でも「くろあわび」の肉質が一番しまっており「まだかあわび」は少し柔らかいですから、蒸し貝や柔らか煮に合います。

短冊造り(たんざくづくり)とは【刺身の手法と造りの名称一覧】

短冊造り(たんざくづくり)とは主にキス、アユ、サヨリ、サンマなどの細長い魚で用いる手法で、おろした身を短冊状に切った刺身です。一般的な仕上がりの形と大きさの目安は寿司種のひと回り小さい程度です。また、細長い魚の他にも身の薄い魚やイカ、マグロなどで作る場合があります。

平造り(ひらづくり)とは【刺身の手法と造りの名称一覧】

平造り(ひらづくり)とは、一般に多く使われる刺身の切り方で、極端に身の薄い魚以外に用いる手法です。魚をさく取りしたあと、皮側を上にして身の厚い方を向こう側に置き、柳葉包丁の根元から刃先までを使って手前いっぱいまで引き切りしてください。そして、切った身を包丁ごとそのまま右側へ送り、少し寝かせるようにして重ねてください。

糸造り(いとづくり)とは【刺身の手法と造りの名称一覧】

糸造り(いとづくり)とは、おろした身を細長く切る作り方で、主に身の幅が狭い魚(きす、さより、鮎など)や白身魚、いかなどに使います。身が厚い場合は薄く切ってから、その身の厚さに幅を揃えて細切りしてください。■マッチ棒状の細長い形です。主な用途には懐石料理の向付や和え物があります。