【和食の酢の物用合わせ酢9種】
今回は酢の物に使える合わせ酢をご紹介したいと思いますので、献立作成の参考にされてはいかがでしょうか。
酢の物の合わせ酢集
三杯酢①
酢に醤油と砂糖(みりん)を同量ずつ合わせて作ってください。
○酢:醤油:砂糖⇒【1:1:1】
酸味が強いので、味がのりにくい食材に使うことが多いです。
(例)うど、あじ、いか等
二杯酢②
二杯酢は同量の酢と醤油を合わせて作りますが、そのままでは酸味が強すぎるため、だし汁で割ったり他の食材とまぜて使う場合が多いです。
甘酢③
酢と砂糖を合わせた甘みの強い酢で、ホッキ貝やホヤなど、あくの強いものにあいます。
また、れん根やしょうがを漬け込むなど、下味をつけるのにも使われます。
そして、野菜類を酢漬けにするときは熱湯にサッと通して、塩をあててから漬け込むことが多いです。
土佐酢④
酢、砂糖、薄口醤油に水やだし汁をあわせて追いがつおをした、酸味のやわらかい、こくのある合わせ酢です。
用途が広く、淡白な野菜類にもあいます。
加減酢⑤
酢にだし汁や調味料を加えて酸味をやわらげたもので、合わせる材料や季節、用途に応じて、加減してください。
ポン酢⑥
酢を使わず、柑橘類のしぼり汁をベースにした合わせ酢です。
柑橘類のさわやかな酸味が香りのよい野菜やあんこう、ふぐなどによくあいます。
■ 酸味が強いときは、だし汁で割ってください。※「割りポン酢」
黄身酢⑦
卵黄に酢、砂糖、薄口醤油などを合わせ、湯せんにかけて練り上げたものです。
酢の黄色をいかして白、赤、緑の素材を取り合わすと鮮やかに仕上がります。
ごま酢⑧
白ごまをすり潰して酢、砂糖、薄口醤油などで調味したものです。
香りのよい葉菜類や大根など、歯ざわりのあるさっぱりした食材があいます。
なんばん酢⑨
なんばん漬けに使用する合わせ酢で、加減酢にたかの爪を加える場合もあります。
■補足■
基本となる酢をベースにして、他の食材や調味料を合わせると、酢の物の幅が広がります。
「酢の物」
一般に、酢を野菜や魚介などにかけたり、和えたりした料理をいいます。
酢の物は、酢の酸味が口をさっぱりとさせて食欲を促すことから、とくに春から夏にかけて喜ばれます。
献立の中では「先付け」や「前菜」に組み込んだり、料理のあい間(献立の中間)に出して気分を改める役割をはたしたり、ご飯物(食事)の前に出されることも多いです。
そして、主材料には季節感を取り入れた魚介類を生で使うことも多いですから、そのような場合は鮮度のよい食材を選んでください。
また、合わせ酢は生酢のとがった酸味が前面に出ないように分量を加減して、すっきりと丸みのある味に仕立ててください。
(他の合わせ酢)
米酢、肝酢、梅酢、うに酢、吉野酢、南蛮酢、おろし酢、羽二重酢などがあり、果物の甘味をいかしたフルーツ酢は、さっぱりとした口当たりに仕上がりますので、デザートソースとしても使えます。
酢の物【関連レシピへ】
≫【和食全般の料理内容を見る】
【関連】
今回は和食の酢の物をご紹介いたしました。
合わせ酢割合につきましては≫「酢の物用あわせ酢の調味料割合50音順一覧」に掲載しておりますので参考にされてはいかがでしょうか。
次回は違うメニューでお目にかかりたいと思います。最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。